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こちらのページでは、工法のひとつである「ツーバイフォー(2×4)工法」を紹介します。どのような工法なのか、そしてメリット・デメリットについてもまとめていますので、家づくりの参考にしてみてください。
「ツーバイフォー(2×4)工法」は「木造枠組壁式工法」とも呼ばれる工法です。2インチ×4インチの製材を用いて柱を組んだあと、面材を緊結させて、壁を作り、箱型構造にすることで、「面」で家を支えるという構造になっています。
もともと北米で主流として使われていた工法ですが、現在は日本でも輸入住宅から和風住宅にまで広く採用されています。
ツーバイフォー工法は「モノコック構造」と呼ばれる構造が特徴です。これは、床と壁、屋根が一体となった構造で、地震による力をバランスよく受け止めて地盤に逃がせます。このことから、ツーバイフォー工法の家は耐震性が高いとされています。
さらに、もともとハリケーンの来襲が多い北米で生まれた工法であるため、耐風性が高いという特徴も持っています。屋根と外壁をしっかりと連結させることから、台風に対しても高い強度を発揮できる工法といえるでしょう。
ツーバイフォー工法は耐火性にも優れているという点もポイントのひとつです。なぜ火に強いのかというと、まず一定の厚みがある木材は、火が内部まで進行しにくく、強度の低下が抑えられるといった理由が挙げられます。
さらに、ツーバイフォー工法の場合には、「ファイヤーストップ構造」により耐火性が優れているといった特徴もあります。これは、万が一の時に火の通り道となる壁や床、天井といった枠組み材にファイヤーストップ材を採用し、空気の流れを遮断することで、上階への燃え広がりを防ぐ、というものです。
このような特徴から、ツーバイフォー工法は耐火性が高いといわれています。
ツーバイフォー工法の場合、規格化された箱を基準として組み立てていくという工法であることから、間取りの自由度が低くなってしまう、という点がデメリットです。さらに、リフォームなどの際に壁を抜いて大きな部屋を作りたい、という希望があった場合も、強度の関係から施工が難しいケースもあります。
ツーバイフォー工法の特徴として、「高気密・高断熱」という点が挙げられますが、この特徴により家の外と中の温度差が大きくなるために結露が生じやすくなるという面もあります。
このことから、カビやダニが発生しやすくなるため、結露への対策をしっかりと行っておく必要があるといえます。