公開日: |更新日:
注文住宅トラブルの事例やトラブル対策の方法をまとめました。万が一の際に役立つ相談窓口も紹介しているので、念のため確認しておきましょう。
注文住宅づくりは施主と工務店の共同作業です!事前の打ち合わせで、理想のイメージやこだわりたいポイントを細部まで共有しておかないと、希望とかけ離れたマイホームになってしまいます。
さらに、工務店に家づくりをお任せ状態にしてしまうと、トラブルが起きるリスクはさらに上がるのです。
「床や壁にはこの木材を使いたい」「カラーはこれがいい」と理想の建材や素材を選んだにも関わらず、家が完成してみると「イメージしていた仕上がりとなんか違う…」「やっぱり別のものが良かった」なんてことに…。
実際に建材や素材を見ず、カタログを見て選んだ場合に起こりがちなトラブルです。
図面上では問題ないと思っていたのに「期待よりも部屋が狭い」というトラブルも起こりがち。
そのほか「天井が低い」「デッドスペースが多い」「採光や風通しが悪い」「収納が足りない」といった事例もあるそうです。
注文住宅の仕様は設計図と仕様書にすべて記されています。
設計図とは住宅の外観や間取り、各部位の寸法、設備の位置を描いた図面のことです。仕様書には設計図には入りきらない、使用する建材や製品、メーカーやブランド、施工方法など、細かな情報が記載されています。
打ち合わせで伝えていた要望が図面に記されていない場合は、必ず確認を。見方がわからない場合や気になる点があるときは、必ず設計士に質問しましょう。
イメージに相違がないか、要望が上手く伝わっているかを細かく確認することで、トラブルを未然に防げるのです。
工事が始まった後のことを工務店側にすべてお任せしてしまうのも、トラブル発生のもとになります。
家づくりは多くの人の連携作業になるため、どうしても連絡ミスが発生してしまうもの。取り入れるはずのものがなかったり、その逆の事態が発生するのは仕方ありません。
また、現場の判断でよりよいと思われる変更が生じ、結果的に自分たちの希望と違うものができあがることもあり得ます。
可能なら工事中の現場に見学に行き、自分たちのイメージと現場の状況にズレがないか把握しておきましょう。その際、強制ではないのですが、挨拶や差し入れをするなど施工業者と良好な関係を築いておけば、無用なトラブルも減るはずです。
注文住宅を建てる際のトラブルには、残念ながら「値引きすると言ったのに、実際に提示された金額が高かった」「説明もなく追加費用が発生した」といったお金に関する事例や、明らかな手抜き工事・欠陥工事といった悪質なケースもあります。
このようなトラブルが起きた場合には、第三者機関に相談することをおすすめします。
国土交通省から指定を受けている、住宅専門の電話相談窓口です。固定電話の場合、全国一律3分間9.35円でサービスを利用できます。
相談には豊富な経験を持つ建築士が対応。法律に関する相談も可能です。「完成した家に不具合がある」「費用や工期が契約内容と違う」という場合はぜひ相談してみてくださいね。
名称 | 住宅リフォーム・紛争処理支援センター |
---|---|
電話番号 | 0570-016-100 |
受付時間 | 10:00~17:00 |
休日 | 土日・祝日・年末年始 |
公式HP | https://www.chord.or.jp |
インターネット上で建築士や設計士、一般ユーザーに相談ができるサイトです。
「気になる点があるけど、電話相談するほどかわからない」という場合は、気軽に利用できるNPO住宅110番で質問してみるのがおすすめ。契約やお金に関することから工事ミスの問題、家づくりの相談まで幅広く対応してくれます。
名称 | NPO住宅110番 |
---|---|
公式HP | http://npo.house110.com ※利用にはユーザー登録が必要 |